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憧れの北海道、阿寒川のニジマス
阿寒湖でアメマスと阿寒川で大型ニジマスをルアーやフライフィッシングで釣る事が、北海道外に住んでいる方などに憧れを持っている人が多いです。
北海道の自然河川では自然繁殖で大きく育ったマスも多くいますが、いつも釣りに行っている人でないとポイントは分からないことが多いです。
その点、阿寒湖や阿寒川は漁業組合が管理していて情報も入りやすいです。
阿寒川にあってはかなり大きなニジマスを放流していて、上流の一部区間はキャッチ&リリース(釣った魚は川に放す)になっているので、魚の数は多いのです。
北海道で自然の中でのマス釣りはとても気分のいいものです。
阿寒川は魚の数は多いけど釣り人も多いので、結構スレていて大型の魚は学習して頭がよくなっています。
釣りに入る場所も限られるので、そこへ入る場所などは先行者の車が停めてあったりします。
キャッチ&リリース区間だけが魚がいる場所ではないのですが、どうしても遠くから釣りに来られた方は坊主(1匹も釣れない)は嫌なので、魚影の濃い阿寒川の上流部に釣りに行かれる方が多いのです。
中にはプロのガイドを雇って釣りをする方も結構います。私はガイドは雇ったことはないのですが、阿寒川に釣りに行くたびに、ガイドと一緒に釣りを楽しんでいる釣り人を多く見かけます。
濁流の阿寒川、これは無理でしょ?
北海道の釣りはオフロードバイクで何度となく行っていたのですが、阿寒湖と阿寒川は天候などの原因で、素通りしていて釣りをした事がありませんでした。
関東地方からだと羽田空港から釧路空港に入り、レンタカーで阿寒湖に行くのが一番近道です。
釧路空港から阿寒湖まではバス便もあるので車の免許を持っていない方やレンタカーを利用しなくても釣りは可能です。
1週間くらい滞在して阿寒湖周辺で釣りをするならば、宿に荷物を予め送っておいて身軽に行く事が出来ます。
私は初めて阿寒川に釣り行ったときは、羽田空港から釧路空港に飛び、空港でレンタカーを借りました。
9月の平日、仕事の都合で釣りが出来るのが3日だけです。
旅作というANAの航空券、宿、レンタカーなどセットになったお得なプランです。この時初めてプリウスを運転しましたが、いつも軽自動車に乗っている私は、何だかとても大きく感じました。
ナビもバックカメラも付いているので快適です。
午前10時頃に釧路空港に着いて、レンタカーで阿寒川沿いに北上しますが、川を見ると真っ茶色に濁って濁流と化しています。
これはとても釣りどころではないなと思いながら、阿寒湖への道を走ります。
その濁った川も阿寒川の上流に近づくにつれ濁りが消えて綺麗な流れに変わって行きます。
数週間前から、大雨が続き道内の河川はみな増水で、とても釣りにならない状態でしたが、阿寒湖と阿寒川の上流は大雨の影響をうけずに釣りが可能でした。
遊漁規則で阿寒川は5月1日から10月31日まで釣りが可能です
http://koudai-akan.net/fishingland/rules.html
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釣る場所が分からない阿寒川
買ったばかりのケーブリットLS2番のフライロッドを持って行きました。
昼前には予約してあったエメラルドホテル(現在は閉鎖)に着いてしまったので、近辺を探索します。
川に入る場所が分からないのですが、橋の近くから川へ降りらるようなので、国道沿いの駐車場にプリウスを停めて、歩きます。状況が分からないのと、面倒なのでウェーダーは履いていません。
足場は限られますが、その流れのポケットに大きなバッタに似たフライをキャストしてみますが、何の反応もありません。
30分くらいやっていたのですが、もしやと思ったのですがそんなに簡単には釣れません。
場所を変えようと車で少し下流の辺りに行き、今度はしっかりウェーダーを履いて川に入ります。
ドライフライでめぼしい場所を流していきますが、魚が毛鉤に出てくれないのでウェットフライで少し沈めて流しますと、ピピっと反応があり魚が掛かります。
けれど、残念なことにすぐバレてしまいます。それほど大きな魚ではなかったですが、初めの1匹はとても大事です。
早く1匹釣って安心したかったのですが、それっきり魚からの反応はありませんでした。
上の道路に上がり、車で大移動します。かなり下流の場所に駐車スペースがあったのでそこに車を停めて、雑木林を抜けて川に入ります。
もうここはキャッチ&リリース区間ではないようです。
川は膝くらいの流れですが、結構流れが早く流されそうになりながら、岸際などにカディスフライをキャストします…、パシュっと出たのですがアワセそこないます。
あ~何やってんだろね本当に…。
結局その日は1匹も釣りあげることは出来ず、ホテルに帰る事になります。
ホテルの従業員でフライフィッシングに詳しい人がいて、茶路川のアメマスの事を聞きました。
海から30分くらい車で走った辺りがいいですよと聞き、翌日に釧路の釣具店、ランカーズ釧路に行った帰りに、茶路川に行って見ますが川は濁流で真茶色、とても釣りが出来る状態ではありませんでした。
最上流のかなり細くなった流れは透明だったので、竿を出してみますが反応がありませんでした。
そこは茶路川ではなく阿寒湖に向かく国道沿いの渓流でした。
丸1日釣りが出来るのはこの日だけだったのですが、結局あちこち車で走り回ったのに釣りをしている時間はわずか数時間でした。
釣れない…坊主か?旅行最終日、早朝の釣り
最終日、この日の午後には帰らなくてはいけません。
現在はカムイの湯ラビスタ阿寒川になっている一番川に入りやすい駐車場があるところから入渓します。
この頃はまだ工事もしてませんでしたから、こんなところにホテルが出来るなんて想像もしませんでした。
阿寒川の流れはゆるそうに見えても押しが強く結構歩きづらいです。
対岸に渡り下流へ釣り下って行きます。
ドライフライで釣っていたのですが、フライを交換しようとしてロッド小脇に抱えていたのですが、水面に落としてしまい、9フィート8インチあるLSロッドに手こずり、おもわず穂先をもってぐいっと引っ張ってしまいました。
その瞬間ペキっと乾いた音がしてあっけなく折れてしまいます。
「えっまさか?やっちゃった」
我が目を疑いましたが、ティップ10センチくらいが折れています。
杉坂研治氏が販売するケーブリットLS2番ロッドはバットの部分はフライロッド6番の強度があり、小さな魚から50センチ以上の大物でも耐えられるロッドですが、穂先はかなり繊細に出来ています。
車に戻れば8番のセージのロッドがありましたが、面倒なのでテイップの折れた状態で釣りを続ける事にします。
折れた穂先は回収してベストのポケットに入れてあります。
少し下流に小さな落ち込みがあり、結構深そうなポケットがあります、ここでかなり大きいインジケーターを付け、3Bほどの重さのガンダマを4X(1号)ティペットにつけて、ピンクと白のツートンカラーのエッグフライをキャストして流し込みます。
オモリが重くギクシャクしたキャストですが、何度目のキャストでうまくポケットになってる場所に流し込む事が出来ました。
するとシュっ!っとインジケーターが水中に引き込まれます。
すぐアワセたのですが掛かりません。2、3回またキャストしたところ、またジュボッ!とインジケーターが引き込まれ、すかさずアワセるとググっと重い手ごたえががあり、今度は魚が掛かりました。
そこから魚はかなり走りだし、流れの下流へとグングン引っ張っぱられます。
そこを竿のバットで耐えてやや強引に寄せてきます。
バレるなよ、バレるなよと思いながら、すぐ自分の近くに寄せ、やっと大きなランディングネットですくいます。
やった~何とか釣れた。メジャーをあてると47センチあったニジマスでした。
やれやれ、これで坊主は免れたか…。どうやら少し深い流れの緩くなっている場所に魚は入っているようです。重たいオモリで流し込んだのが良かったようです。
帰りは釧路空港近くの山花温泉リフレ http://www.refre-yamahana.jp/spa/spa.html に入り時間をつぶして、夕方の便で羽田空港に帰ってきました。
レンタカーのプリウスの燃費はリッター30キロでした。
北海道の信号の少ない道とはいえ、プリウスの燃費がいいのには驚きました。
帰宅してすぐに杉坂氏に折れた穂先とともにロッドを送ると、料金は後払いでいいと言われ、わずか1週間で新しい穂先と交換されて戻ってきました。
禁漁まじかだったのですがまだ渓流に釣りに行けました。現在はLS#2、LS#3の後継モデル機種のSNIPER(スナイパー)シリーズに変わりましたね。
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