いつも行く九十九里のとある漁港に、5年くらい前から小学校低学年くらいの男の子が自転車で釣り場に現れるようになった。
大概は日曜が多いのだが、平日にも竿を片手に自転車で現れるようになった。
友達はいないのか?
いつも一人で自転車に乗って釣りに来るのだが、いまだに友達と釣りに来てるところを見たことがない。
同年代の小学生には釣りをしている子がいないのか?話が合わないからかいつも一人で行動しているようだ。
私は本格的に釣りを始めたのは中学生の頃だが、同級生は
「家族で河口湖にブラックバス釣りに行ってきた、河口湖はたくさんブラックバスが釣れるよ」
とか近所の川で40センチのヘラブナを親父釣ったと聞いても、一緒に釣りに行く事は一度もなかった。
単独で釣りに行く同級生はいなかった。
みんな家族で釣りに行っていたからだ。
釣りには大概は一人で行くか、5つ下の妹を連れて行っていた。
後年、妹の子供には叔父さんはさ、うちの母ちゃんしか友達がいないんだよね~なんて言われちゃいました。
おいおいそんなことはないぞって思いましたけど。
5年ほどして、自転車の車輪のサイズは大きくなり、その子は高学年になったようだ。
相変わらず一人でちょい投釣りをやっている。
ある日は珍しく家族連れで釣りに来ていた。
お母さんと弟が一緒でしたが、釣りに少し不慣れな弟の面倒を見ながら釣りをしていましたが、30分くらいでお母さんが飽きてしまって、弟を一緒に連れて帰ります。
釣りが本当に好きなのか日が暮れるまで一人で漁港で竿を出していました。
釣れた?気軽におじさんに話しかける子供
「どう、釣れたぁ?」
釣りをしている、おじさんやカップル、家族連れなどに片っ端から声をかけていきます。
どうやら人見知りしないようだ。
私も何度も声をかけられた事があったが、釣れないよ~と返事を返すだけだった。
常連の釣り人とも知り合いになっていて、特にお爺さんに近い年齢の人にはそばにいって離れようとしない。
私の子供の頃とは大違い?なぜなら私はかなりの人見知りだったので、なかなか人に話しかけるという事は出来なかったのだ。
よほど興味がある事なら尋ねたりしたことあったようだ。
なので友達もほとんどいなく、少数の友人しかいなかった。
行動範囲が自転車で行けるところだから、その内、原付バイクの免許が取れるようになったら大分、釣りに行ける範囲が広がるだろう。
18歳になったら車の免許もとれるし、そしたらどこでも釣りに行けるな~とその少年を見て思っていた。
中学生になったら受験や他に面白い事があって釣りをやめてしまうかも知れない。
お父さんが釣り好きで子供はそれに習って中学生くらいまでの内はよく家族連れで釣りをしている場面を見かけますが、高校生くらいになると一人で行動したがるようになります。
なので大人になっても家族で釣り行く人は結構少ないようです。
無理やり親の趣味を押し付けられていた場合は、パタッと釣りをしなくなります。
自分自身が釣りに興味をもって始めた子供は、その後ずっと続けていく人が多く見かけられます。
生涯の趣味になったり、あるいはそれが仕事になるような道に進む人が出てきます。
その子も釣りはいつまで続けていくのかな~。