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見た目が格好いいハイキックだけど…
見た目がかっこいい上段回し蹴りや後ろ回し蹴りですが、ブルースリーがよくやっていましたね。
テコンドーの試合でよく使われています。
私も10代の頃は、日常的にすぐピュンと足を上げて高い所ばかり蹴っていました。
股関節のストレッチ開脚は180度開き、背中に人に乗ってもらい足踏みしてもらっていたぐらい体が柔らかかったので、相手の頭上を何とも無理なく蹴れていました。
若くて関節や筋肉が柔らかいうちは、回し蹴りを繰り返してもあまり気が付かないかもしれませんが、40から50代過ぎての回し蹴りは腰によくないようです。
年齢とともに関節回りの組織が劣化してきているし、筋肉も固くなっているのでそこで回し蹴りをフルスピードでやると腰を痛めるのです。
骨盤がずれる
回転させて蹴る事自体が腰によくないそうです。前に蹴る事(前蹴り)はそれほど腰を痛めません。
キックボクシングのような回しっぱなしの蹴りや、空手やテコンドーのような回してピンポイントを過ぎたら止めて元に戻す蹴り、すごく腰に負担がかかります。
固いものや砂が入っているヘビーなサンドバックなどを蹴り続ければ、骨盤がずれてきて歩行困難になってしまう人もいます。
空手のビデオ撮影でモデルの人が飛び後ろ回し蹴りを何十回、何百回と繰り返して腰を痛めた人もいます。
歳をとって回し蹴りをいきなりやると?
ストレッチもしないまま足を上げたり、昔取った杵柄とかで10年も20年も何もやっていないまま、いきなりまわし蹴りをやってギクッと腰がなってしまった人も多くいます。
急性腰痛の代表と言えばぎっくり腰ですが激しい痛みを伴い、腰を曲げ伸ばしたり、回したりすることが困難になり何もしなくても痛みが出ます。
腰椎や周辺組織が損傷して炎症が起きている状態です。
こうなると結構クセになってまた繰り返します。
中腰でちょっと重いもの持ってグキッとなって再発です。釣りでも片方のキャスティングをずっと繰り返しているとやはり腰を痛めます。
特に腰を捻るようなスペイ系のキャストを同じ方向にやると痛めるので、反対のキャストを同じ回数くらいやってバランスをとったりします。
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高い所を蹴らなくてもいい
カンフー映画や空手映画を見て、興奮して主人公になった気分でいきなりアチョーとハイキックをやってもんどり打って後ろにひっくり返ります。
股関節が固いのにいきなり高い所を蹴れば、足が開かないから軸足もろとも宙に浮いて転ぶのです。
子供の頃みなさん経験がありますね。
よく私もカンフー映画を見た後にマネしてひっくり返っていました。
空手道場に通っていた頃は、練習時間より早く着きすぎて、路上で飛び蹴りの練習をしてドブの溝にはまってヒザを強打したことがありました。
実践ではハイキックはとても危険です。
相手が危険ではなく足を取られやすく、相手に反撃されやすくて自分が危険なのです。
全く何も知らない素人の人には当たるでしょうが、それでも格闘になれた人には当たった瞬間にでも足を取られてしまいます。
高い所を無理に蹴らなくても、腰より下への蹴り技で十分相手に利かす事が出来ます。
テコンドーの試合ではハイキックの顔面ヒットはポイントが高いですし、掴んだりしたら反則なので平気で高い回し蹴りを出せます。
まして腰より下への攻撃は禁止ですから、見栄えがあるハイキックが多様されるのです。
韓国のWTFテンコンドーより北朝鮮ITFテコンドーの方がパンチも許されているのでより実践的です。
高齢になったときに、彼らは回し蹴りや飛び後ろ回し蹴りをビュンビュン振り回す事が出来るのでしょうか?
実際にテコンドーの指導者に高齢な人は見かけません。ほとんど20代か30代です。
極真空手の大山倍達総裁も高齢になった晩年は手技や足払いなどを主に使っていました。
腰が悪くなると無理がききませんし、日常生活に支障がでるので、回し蹴りには気をつけましょう。
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