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空手の話
松濤会の空手を初めて2ヶ月くらいの時です。相手も白帯です。極真の空手を池袋の本部道場やっていたという大学生でした。
自分の突きで相手に当たる直前に握った拳を返すときにに下段払いに親指がもろにあたり、折れました。
まあ私の拳の握りが浅かったの原因でしょうか。右手の親指です。
相手の相性もありますね。結構、極真空手をやっていて鼻を折られてやめました、足を骨折してやめましたけど、空手はやりたいので他流派に入門しますという人が多くいました。
それらの人に組手であたると結構、ラフファイトになります。
お互いに思いやって稽古すればいいのですが、若い人はいつでも本気です。
ケガの無いように稽古しましょうというのが、相手を出来るだけケガさせてやろうという感じで、ガチンコ組手になってしまいますから危ないのです。
ヌンチャクが得意なH先輩
ヌンチャクが得意で2段の先輩がいて、松濤会特有の大振りな回し蹴りなのですけど、見えているのに巻き込まれてよけれません。
このH先輩は普段は車の営業マンをやっていました。
見かけはボーッとしてる感じで、とても空手の有段者には見えません。
昇段後の有段者稽古にて、その先輩と約束組手でしたが、回し蹴りを肘ブロックで合わせられて右足甲の部分にヒビが入りました。
ブロックしている腕に回し蹴りの連蹴りで、甲の部分が骨折したのですね。
そのときはああ足が痛いなと思っただけでしたが、家に帰って腫れてきて靴が履けません。
家の前にある接骨院にいくと骨折ですよと言われます。
その辺のトラブルはサポーターをしてれば防げたかもしれませんね。
テコンドーの話
横浜のテコンドー道場は神奈川文化体育館前にあるマンションの中にありました。
結構大きな革のサンドバックが吊るされ、全身が移る鏡があります。
そこでも李さんは次から次へと韓国で作ってきた安い素材のシャツやら靴やらを販売してました。
みょうちきりんなシャツの背中にYOKOHAMAとネームが入ったポロシャツのようなものをこちらで500円で売ってそうなのを4000円で買わされました。
汗かくから何枚かいるだろ?と言わましたが1枚で結構ですとお断りしました。
それからそのシャツと室内シューズで稽古するそうで私は興醒めしました。テコンドーの道着で稽古したかったのに。
あんたバッカあるよ!と李師範
あ~今日なら割れそうと感じ、正拳でブロックにいどみました。
ブロックが少し湿っていて嫌な予感がしましたが、一気に左の正拳を下ろすと、バキっと音がしてグシャと拳が逝きましたね。
すぐに手を冷やしたのですが我ながらこれは尋常ではないことがわかりました。
幸いなことに住んでいた東急東横線、菊名駅近くのアパートの前は接骨院です。
左手を包帯で完全固定されてテコンドーの道場に行きましたら、どうしたそれ?と師範に言われ、実はブロックを殴ったら折れましたと言ったら、バカ!だと言われましたね。
そういう李師範の手首には根性焼きをやった痕が大きく残っていました。
ほんとに無茶です。仕事に差し付かえるし、サンドバックが叩けるようになるまで3ヶ月かかりましたね。
津久井湖で片手ボート漕ぎ
友人が4人乗りのゴムボートを買ったというので、この左拳骨折状態で津久井湖に釣り行きました。
2.5馬力のエンジンまで買ってきていました。
津久井観光センター前のスロープからボートを出しますが、名出橋付近でモーターボートが近づてきました。
ボート持ち込みは禁止です?許可もらってますかと組合関係者に言われて、退散します。
昼飯が食べたくなりが崖にボートを固定してよじ登って行きますと民家に出ました。
「あの~このあたりに食事が出来るところはありますか?」
一軒家からちょうどでてきた奥さんにそう聞くと、道路に出ないとありませんよ、うちでなにか配達してもらうから食べればいいのに、お仕事ご苦労様です、と言われて私達はポカンとなりました。
どうやら崖をよじ登るときに、何度か湖に落ちそうになって、切り株にしがみついたりしたので泥だらけになっていました。
現場作業員と間違われたようです。
お言葉に甘えて…というわけにはいかず、表の道路まで出て食事ができるところを探します。
そこには一軒のうなぎ屋さんしかありません。
2500円の高い昼食となりました。そこからボートを結んだ場所まで戻るのに森の中を迷いやっと辿りつきました。
やっとこさの思いでオールを片手で漕いで車を駐車した場所までたどりつき、さらにぬかるみにはまりながら上陸し、やれやれの思いで帰ってきました。